日本とフィンランド

母国である日本という国、フィンランドという国

日本で暮らしている頃、「こんな人生のために生まれて来たのか?」とか、こういう中で、人生は終わってしまうのか…!」とか、自分自身に問うことが年齢を重ねるごとに頻繁になりました。
と同時にまだまだ生きていかなければならない働き盛りの私たちの子供世代は大変だろうな… いや、彼らの子供の世代=孫の世代は幼いうちから格差社会や生存競争にさらされ、人生は本当に過酷だなぁと痛感します。
しかし、アメリカやアジアの国々と比較すると、「問題はあるけれど、いい方じゃないか」と納得してしまうのではないでしょうか。多くの日本人は他人と比較して幸せかどうかを感じる傾向があるようですが、客観的な視野で日本という国を私たちの研究対象のフィンランドという国以下の項目の世界ランキングで比較しながら見ていきます。

  1. 相対的貧困率(2013年度資料)

    日本 4位(16.1%)
    日本は先進国の中で相対的貧困率の 高い国。子供がいる現役世帯の相対貧困率15.1%(6人に1人が貧困)。ひとり親世帯の相対貧困率は、54.6%(2人に1人が貧困)
    フィンランド 21位(約7%)
    富の再配分を実施/失業者・低所得者に支給される所得補助金制度や大学まで教育費無料、18歳まで医療費無料など社会福祉の充実を図っている。
    参考 1位メキシコ(18.9%)
    3位アメリカ(17.2%)
    10位韓国
    フランスは再配分により子供の貧困率を21.6%→7.6%
    スウェーデンは15%→4%と改善した。

     

  2. 平均年間労働時間(2014年度資料)

    日本 25(1729時間)/サービス残業が隠されているデーター
    フィンランド 30(1645時間)
    参考

     

    4位韓国(2124時間)
    19位アメリカ(1789時間)
    『過労死』は英語で「karousi」と表現されている。
    33位スウェーデン(1609時間)
    38
    位デンマーク(1436時間)


  3. 社会保障の支出(2013年度資料)(失業や生活保護費等の支出)

    日本 18(OECDの平均より低い)(8,698US)
    日本では生活保護を受けにくい(捕捉率10~20%)が、受給できれば安定した生活が送れる。生活保護費が最低賃金を上回る逆転現象は日本だけ。
    フィンランド 9(12,073US)
    ベーシックインカムの導入を検討中。
    2017
    年度より実験的実施が決定されている。
    参考

     

    2位ノルウェー
    7位スウェーデン
    13位アメリカ

     

     

  4. 男女平等(ジェンダー・ギャップ)(2016年度資料)(男女間格差)

    日本 111(前年度101位)
    (・国会議員における男女比率…122位
    ・官民の高位職における女性比率…113位
    ・女性の専門的技術的労働者の比率…101位
    )
    フィンランド 2位
    (
    経済参加と機会9位・教育1位・健康1位・政治への参加1位)
    参考

     

    3位ノルウェー
    4位スウェーデン
    28位アメリカ
    115位韓国

     

     

  5. 議会選挙投票率(2016年度資料)

    日本 154(平均52.6%20代の投票率32.5%)
    フィンランド 98(平均67%)
    参考

     

    スウェーデン25
    イギリス106
    韓国134


  6. 政府支出に占める公的教育の割合(2012年度資料)

    日本 34(6年連続最下位)
    フィンランド 4位
    参考

     

    1位ノルウェー
    2位ベルギー
    3位アイスランド
    15位韓国
    19位アメリカ
  7. 報道の自由度(2016年度資料)

    日本 72(2010年民主党時代は11位、中国を除けば先進国の中で最下位)
    フィンランド 1
    参考

     

    2位ノルウェー
    8位スウェーデン
    38位イギリス
    41位アメリカ
    70位韓国
  8. 汚職・腐敗のない国(腐敗度認識指数)(2015年度資料)

    日本 18
    フィンランド 2位
    参考

     

    1位デンマーク
    3位スウェーデン
    13位オーストラリア
    16位アメリカ
    81位イギリス


  9. 自殺率(10万人当たりの自殺者数)(2015年度資料)

    日本 17(18.5)
    (15
    34歳の各年代の死因のトップが自殺である)
    日本の社会には、人々が生きづらくなるような社会的悪条件や困難が多く、死を選ばざるを得ない状況に追い込まれる社会、と言われている。また自殺者の10倍の自殺未遂者がいると推測される。
    警察庁によると「非犯罪死体」は年間15万件、約3万件自殺体もこれに含まれるが、WHOの統計によると変死体の4050%は自殺とされる。この統計からすると3万人+7万人+1万人(失踪者)で、10万人当たり75人となりダントツ1位となる。日本は自殺者を低めに公表し、問題を矮小化・隠ぺいしている言われる。
    フィンランド 33(14.8)
    参考

     

    2位韓国(28.9)
    14位ロシア(19.5)
    50位アメリカ(12.1)
    58位スウェーデン(11.1)
    81位
    ノルウェー(9.1)


  10. 世界幸福度報告書(国連2016年度版)
    (
    国民一人当たりの実質GDP・健康寿命・社会保障・人生選択の自由度・社会の汚職度・社会の寛容度)

    日本 53(157カ国中)
    フィンランド 5位
    参考

     

    1位デンマーク
    2位スイス
    3位アイスランド
    4位ノルウェー
    13位アメリカ
    33位タイ
    57位韓国
    83位中国
  11. 国の雰囲気を表す言葉

    日本 〇美しい日本
    〇ストレス社会・格差社会・管理社会・監視社会・権力社会
    〇お金お金の拝金主義・成金主義社会・「勝てば官軍・・・」
    〇出来て当たり前社会・失敗が許されない社会
    〇ブラック企業・オレオレ詐欺・クレイマー・犯罪の低年齢化
    〇競争社会・社畜・ニート・過労死・ワーキングプア
    〇援助交際・ホストクラブ・5兆円産業=風俗産業
    〇本音と建て前・隠ぺい体質
    〇老々介護・借金苦
    〇いじめ・モンスターペアレント
    〇学級崩壊・校内暴力・いじめ自殺
    〇「お客様は神様です」〇「長いものに巻かれろ」
    〇「あなたを友達だなんて思ったことは一度もない!!
    〇日本国歌 君が代
    (
    諸説ありますが、『君』は明らかに『天皇』のことであるという説を、筆者は支持します)
    フィンランド 〇森と湖の国
    〇高福祉国家
    〇サンタクロースの国〇ムーミンの生まれ故郷〇サウナの国
    〇一人の百歩の前進より、百人の一歩の前進を是とする。
    〇フィンランドに住む人は母国語で医療を受ける権利がある。
    〇『お母さんにやさしい国』世界一
    〇子供が生まれると、国からベビー服・や布団など・乳母車などの育児セットが支給される。17歳までの子供全員に約15,000円が毎月支給される。
    〇授業料・通学手段・食事・教科書や学用品など無償。小学生はテストや宿題はない。年間授業日数は日本より40日少ない。
    Suomessa eletään rauhalliseti./フィンランドでは人々
    は穏やかに暮らす。(フィンランド語の教科書・参考書に必ず掲載される例文)
    ystävä/友達→ystävällinen/親切な・やさしい
    〇フィンランド国歌 : Maamme(我たちの国)



    2016年4月初来日した『世界で最も貧しい大統領」と言われるウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカ氏の日本人に向けたメッセージを紹介します。
    「私は日本人に問いたい。『日本国民は幸せなのか?』『日本の人々は人として達成感を得ているのだろうか?』 人生は短いい。スーパーで多くのものを購入することはできるけど人生における時間は買えない。今回の日本への旅は観光旅行ではないし、すべての疑問に対する手がかりや答えを得ようとしているわけではない。技術的に非常に発展した日本との相互理解を深めるものにしたい。日本社会に、ウルグアイを待ち受けている事柄の何らかのサインがあると思うからだ。日本の人々がどんなことを感じているのかを知りたいと思うのだ・・・(『世界で一番貧しい大統領が問う「日本国民は幸せなのか」』より)
     「私たちの国は本当に幸せ国へ向かっているのだろうか?」、「自分自身だけでなく、次の世代=子供たちや孫の世代に、私たちはどのように生きたらいいのだろう?